セックスってタブーなの?

セックスってタブーなの?セックスレスの原因を調べていくと、セックスに対しての罪悪感、嫌悪感、タブー感からセックスレスになっていくといった例が見受けられます。

たしかに、大っぴらにセックスや性の話をすることは、なんとなく恥ずかしい、いけない事といった雰囲気があります。

子供の頃、家族でテレビを見ているとき、ラブシーンが流れると、何とも言えない緊張感(?)がお茶の間に流れました。

また、悪友に誘われて、エッチな本を見るとき、すごく悪いことをしているような気がしてドキドキしていたことを思い出します。

しかし、セックスは人間にとって大切な行為で、本来悪い事、恥ずかしい事ではないと思います。

ここでは、なぜセックスがタブー視されているのか、考えてみました。

昔の日本はセックスに対しておおらかでした

昔、といっても江戸時代までは日本人はセックスに対してとてもおおらかだったと言われています。

なんせ、庶民の住んでいる家は、薄い壁と障子や木戸で区切られた長屋。

お隣が何をやっているか、壁を通してわかってしまうくらいのプライバシーのない世界でした。

夫婦ものが夜、ちょっと頑張れば、隣近所にすぐにわかってしまった事でしょう。

それと、今のように明るい照明やテレビなんかない時代です。

仕事が終わり、日が暮れて、夕食を取ったら、もう寝るか夜の営みをするしかないんですね。

子供たちも、両親のセックスを当たり前のように見ていたんでしょうね。

また、セックスは子孫繁栄のための大切な営みです。

嫁入り前の娘に、母親が春画を渡して、どうすれば夫を喜ばせることが出来るか、手ほどきをしていた、なんて話もあります。

では、江戸時代のおおらかなセックス感が、どうして現代ではタブー視されるようになってきたのでしょうか?

日本人のセックス感のターニングポイントは明治~大正

おおらかだった日本人のセックス感が現代のように、恥ずかしいと感じるようになったのは、明治時代以降と言われています。

明治維新を経て、日本は西欧から多くの産業、文化、宗教が伝わってきました。

その当時の西欧諸国には、セックスは恥ずべきものという考えがあったようです。

「文明開化」の言葉が示すように、これまでの日本の文化を「遅れたもの」とし、西欧文化を「最新の」ものと捉えた当時の日本人は、それまでのおおらかなセックス感を「遅れた考え」と考え、西欧に倣い「セックスは恥ずかしいもの」とする風潮が広がっていったそうです。

また、「母性愛とセックスレス」のページでも述べましたが、大正時代に「富国強兵」の一環で強い兵士を育てるため、子供を産んだ女性は女を捨て母として強く賢い男の子を育てるのが務めという風潮が広がり、同時にセックスや性への興味は「はしたない」「悪い事」といった考えも広まったと思われます。

日本に伝わった西欧諸国のセックス感

日本人のセックス感を変えたものは、明治維新後入ってきた西欧の文化思想であると述べましたが、当時の西欧諸国はセックスを罪と捉えているのでしょうか?

調べてみたら、どうも18世紀ごろから性道徳が厳格化し、特に1837年から1901年の間の英国ヴィクトリア朝のころは、いかに快楽を追求せずに生殖活動を行うかが真剣に考えられたほど、性風俗に関する締め付けが厳しかったそうです。

では、なぜ西欧諸国ではそれほどまでに性に対して厳しかったのでしょうか?

一つはやはり宗教に関係することがあるそうです。

特に、キリスト教など男性的宗教では、女性への快楽の罪悪視が教義にあり、女性に対しての性への抑制があったそうです。

もう一つは、男性社会における、女性への抑圧です。

それまでは、暴力や処罰によって女性の行動を縛りつけていたのが、社会が進むにつれ、反発が大きくなってきたので、「良妻賢母」といった、教育や世論操作により女性の性に対する行動を押さえつけていったそうです。

セックスって本当に悪い事なの?

各個人のセックス感は、人それぞれですので、何が良い、何が悪いという事は言えないと思います。

セックスは人として生きていくうえで避けては通れないものであり、悪い事、恥ずべき事ではないと思います。

確かに、恥ずかしいといった気持ちが生まれるのはしょうがないのですが、だからセックスに対して嫌悪感や罪悪感を持つ必要はない、というのが私の考えです。

人間の3大欲とは、食欲、睡眠欲、性欲と言われます。

性欲も、日陰者としてではなく、正々堂々と語られるようになってほしいと思います。


  • このページをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック